院長 小野 惠
医学部卒業後麻酔科を研修、その後家族と共にブラジル、アフリカ、ネパールなど8か国で20年間にわたり途上国医療支援を実施。在ザンビア日本国大使館の初代医務官として勤務後アメリカのメイヨークリニックとハーバード大学でのチャプレン研修を経て、2004年帰国後、訪問診療医として在宅医療そしてホスピス所長として緩和医療に従事後2010年より古座川町の老健「あじさい苑」で高齢者医療に従事、その時100万人に1人という難病にかかり救急ヘリコプターで大阪へ搬送。その数日後の紀伊半島大水害で自宅が水没し私財すべてを失う。現在医師、牧師として「夢を語る会」を主宰し、病む方、苦しむ方達に寄り添い医療相談と生活相談を自宅で、認知症相談会を毎月串本文化センターでいずれも無料で開催し、さらに人々の幸福度向上に寄与すべく健康、防災、芸術などの各種講演会やイベントを企画、主催している。この度、長年の夢であった在宅医療、在宅緩和ケアのための「からし種在宅クリニック」を開院することといたしました。この地域でご自宅での療養を希望される患者さんやご家族の思いに寄り添いつつ、また他の医療介護職の方々とも協力しながら希望を実現するお手伝いができればと願っています。
医員 小野道夫
1976年東京医科歯科大学卒業後、東京大学脳神経外科学教室へ入局し博士号を取得。
フロリダ大学、チューリッヒ大学で微小脳神経外科解剖の研究の後ブラジル、アルゼンチン、ザンビアにて脳神経外科の診療、教育を続けながらボランティアで各種の途上国医療支援を行う。ハーバード大学で国際保健の研究後、ネパールでの地域保健開発プロジェクト、インド ケララ州での地域緩和ケアプログラムに参加。2004年 帰国後、救急医療研修を経て高齢者の健康管理、認知症の診療に従事。最近まで鎌倉市額田記念病院で認知症専門外来を担当。診断や治療に困難を覚えておられ、介護負担も多くなっておられるご家族に笑顔になっていただきたい思いから、在宅医療中心の新しい「からし種在宅クリニック」で「もの忘れ専門外来」を開くことといたしました。