令和５年９月２日　家庭礼拝：旧約聖書物語（５－２）題：「エリコの城壁崩壊」

前回は、ヨシュアとカレブが「カナンの地は神様がお約束したのだから与えられる」と言う信仰の話をしたね。今日は、実際にどのようにしてカナンを征服することができたかというお話を紙芝居ですることにしよう。

４０年間荒野で過ごした人々はヨシュアをリーダーとしていよいよカナンに行く準備をしていました。
しかし、そこにはヨルダン河というかなり深いが河があって果たして渡れるかどうかという問題に直面したのです。

人々はとても難しいと恐れたのですが、ヨシュアはかつてモーセが紅海を渡ったときの神様の奇跡を思い起こして、まず足を河に入れたのでした。すると河の水は乾いて道が開けたのです。

最初に祭祀たちが「契約の箱」を担いで先頭にたって進みました。そして続いて人々もヨルダン河を無事に渡ることができたのです。

ところがカナンに入るためには、まず大きな城壁があるエリコの町を征服しなければなりませんでした。カレブとヨシュアは知恵を絞ってもなかなか名案が浮かばず悩んでいました。そこでまず、二人の斥候を選んで、エリコに忍ばせて、状況を探らせることにしたのです。

二人は、エリコ全体を眺められるところの家を訪ねました。そしてそこにはラハブという女性がいて彼らをかくまってくれたのです。その代わり、イスラエル軍がやってきたときは助けてくださいとお願いして、赤い布をかけてラハブの家だとわかるようにしました。ラハブのお陰で、二人の斥候たちは、無事に戻ることができました。そして、城壁の中はどのようになっているかなどを詳しくヨシュアに報告をしました。

状況の把握はできましたが、その頑丈な壁をどのように壊す事ができるのかが大きな課題でした。ヨシュアは色々と考えましたがわかりません。その時に、神様の使いが来て戦略を教えてくれたのでした。

６日間は角笛だけを吹きながらエリコの周囲を静かに行進しました。そして、最後の７日目には、城壁を７回回った後に角笛と大きな声を出すと、この城壁が崩れたのでした。

こうして、イスラエルの人々はカナンを征服することができたのです。

今日の紙芝居の中から感想を話してみようか。

ヨルダン河は渡るのにはとても深かったし、流されて溺れる可能性も大きかったと思うんだよね。でも、きっとモーセが紅海を分けて通過したことを経験していたから、ヨシュアは今回もできると信じることができたのかな？僕は、神様が助けてくださったということは経験しているのだけど、困難なことが起きるとまた心配になってしまうし、神様が今度も確実に助けてくれるのだろうかと疑うこともあるんだよね。でもヨシュアには疑いがなくて、それに勇敢だったんだね。

ラハブという女性の話がでてきたけど、彼女は本当に遊女だったのかな？　遊女なんてモーセの十戒からいえば石で打たれて殺されるんじゃなかったの？それに、この二人の斥候はいわばスパイだったと思うけど、ラハブはこの人たちのことをすぐに信頼できたのかしら？

このラハブという女性は、エリコの城壁を破ってからイスラエル軍が攻め入ったときに約束通り助けられてイスラエル人になったわけだけど、彼女はイエスさまの誕生になくてはならない存在だったと聖書にはしるされているね。すなわち、マタイの福音書1：5にはラハブは、ユダ族のサルモンと結婚をしてボアズが生まれ、ボアズはルツと結婚してオベデが生まれ、オベデはエッサイの父となり、エッサイはあの有名なイスラエルの王様ダビデのお父さんになったのだね。そして、イエスさまはダビデの子孫となるんだよ。ラハブというのは女性だけれどイエスさまの系図に名前が書かれているんだね。神様のご計画は偉大で深いから私達には理解できないことが多いね。

エリコの城壁を見事に破りカナンに入ることができて、ヨシュアは１２部族の土地をそれぞれに分けました。カナンでは、それからも色々な戦いがありましたし、イスラエル人の裏切りもでたのです。ヨシュアはカナン人のものを略奪してはいけないとイスラエルの人々に命令をするのですが、アカンという人が神様に捧げるための戦利品を盗んで隠し持っていたので罰せられたという記述もあります。神様を信頼して勝利をするということは素晴らしいことですが、それにもかかわらず、人間の堕落の歴史は続いていくのですね。神様は旧約時代の人々をどのように正しく導いていかれたのかをこれからも学んでいきたいと思います。では、お祈りを、勇君お願いしてもいいですか？

はい。お祈りします。

神様、今日はヨシュアの指導でカナンに攻め入って大勝利をしたことを学びました。いつも私達が行き詰まる時には助けてくださることをもう一度知って感謝します。でも、それなのに人間はいつしか堕落をしてしまうこともよくわかります。僕たちもいつも神様を喜ばせることができないでいます。ごめんなさい。どうか、神様にお従いできるようにお導きください。イエスさまのお名前によってお祈りします。アーメン