令和5年5月28日 家庭礼拝シリーズ(14)題:「ペンテコステってな〜に?」

家庭礼拝(14) 題:「ペンテコステってな〜に?」

 

聖書:

ヨハネによる福音書 14:27  

「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」

 

日本語の音声録音でお聞きになりたい方は以下よりどうぞ

母:

「今日は聖霊降臨日」といってペンテコステともいいますね。キリスト教の三大記念日は、キリスト降誕日=クリスマス、復活祭=イースター、そして聖霊降臨日=ペンテコステと言われています。ペンテコステは、旧約聖書で、「七週間の祭り」として知られていたお祭りのギリシャ語の名前です。 ギリシャ語で五十という意味で、過ぎ越しの祭りで奉献物の束を持ってきた日から50日過ぎたことをいいます。七週の祭りは、穀物の収穫の終わりをお祝いするのですね。

陽子:

聖霊が炎のような形で降りてきて突然、弟子たちが色々な言葉で集まってきた外国の言葉でメッセージを言ったということだったよね。イエスさまが亡くなる前から弟子たちに聖霊がそそがれますよと約束していたからでしょう?

父:

そうだよね。イエスさまの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、聖霊がおりたという出来事だね。つまり、イエスキリストの復活後の50日目で、昇天した日の10日後の日曜日だったんだよ。

勇:

それまでは弟子たちはローマの兵隊に捉えられるかもしれないのでそっと自分たちだけで家の中で引きこもっていたんでしょう?ところが、この聖霊が与えられてからは大胆に福音を人々に伝える力がでたんだよね。

愛美:

ペンテコステがきっかけで、福音が多くの人々に伝えられて世界へと広がっていったわけだけど、私は聖霊とは一体なんなのか?捉えようがないのよね。キリスト教の中でも聖霊を強調する派は「異言」や「予言」をする人たちが多いといわれているし、「聖霊の実」を求めているグループがあったり、ほとんど聖霊ということを言わない教会もあるでしょう?

父:

愛美のいうとおりだね。まだまだ私達もわからないことが多くてね。賛美をして、用意した紙芝居をしてから話し合いをしようかな?

 

聖霊の実とは

ガラテヤ人への手紙 5:22-23より

愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、柔和、誠実、自制。

 

前奏:"NEW ADVENTURER SONG"

 

日本語の音声録音でお聞きになりたい方は以下よりどうぞ

陽子:

イエスさまが天に昇られてから弟子たちは家の中で一生懸命お祈りをしていました。イエスさまが、約束された「聖霊が下る」ことを信じていたのです。

父:

すると、突然風の吹くような音が天から聞こえ、家中に響き渡りました。 そして炎のような舌が分かれて現れ、弟子達一人ひとりの上に止まりました。すると、弟子たちは聖霊に満たされて、このように、違う言葉の人々に適切に福音のメッセージを話すことができたのです。

ペテロはじめ弟子たちは家から外に出て人々の前で福音のメッセージを話しました。

そして、約3000人の人がイエスさまを信じて弟子たちから洗礼を受けたりしたのでした。

父:

さあ、どんなことでもいいので質問があったらしてくれるかな?

陽子:

さっき、お姉ちゃんが言っていた「異言」や「予言」ってどんなことなの?

母:

愛美ちゃんがわかっている範囲でいいので答えてあげられるかしら?

愛美:

異言というのは話している人も一般の人も理解しがたい言葉だけど、「予言」というのは、ある事をあらかじめこのようになりますよと予測して言うことです。旧約聖書には預言者はよくでてくるよね。でも、それだけの意味ではなく、求める人が神様のご計画を信じられるように励ますことではないかなと私は思っているのね。

勇:

僕はイエスさまの奇跡も信じているし、復活も、40日の間、イエスさまが弟子たちと一緒に過ごされたことも信じるよ。聖霊がくだって普通ではないことが起きて多くの人々が福音を信じられたのもとても素晴らしいと思うけど、異言や予言ができないからといって信仰がないというのはちょっといき過ぎだと思っているんだ。

父:

なるほどね。異言や予言を重視するのはペンテコステ派ということが言えるのかもしれないな。また、愛美が言っていた「聖霊の実」を大事にしていくグループというのは、英国のジョン・ウェスレーという宗教改革者の系統を受け継ぐホーリネス系、メソジスト系などの教会など、自分中心の思いが清められ、神さま中心に生きる者に変えられることを求める、いわゆる「聖潔(きよめ)派」と呼ばれるグループもいるね。そして、あまり聖霊を特に取り上げて話題にせず、「教会の始まり」という解釈をしている他のグループもあるということだと思うね。お母さんは牧師なのでもっと切実にみ言葉の解釈だとか教派とのことで考えがあると思うけれどどうなのかな?

母:

そうですね。私は日本キリス教団という保守的な教会で生まれたときから育っていますが、ある時期、ペンテコステ派の人々との交わりがあり「異言」を勧められて、しばらくしたこともありました。でも、アメリカで異言かどうかをわかる牧師さんがいて、私の異言はどうかと聞いたことがあったのですね。すると、「あなたのは異言ではないね。」と言われたので止めました。また、お父さんと結婚してあなた方が生まれたときには、私たちはホーリネス教会の会員でもありましたので「聖霊の実」ということも学びました。今、私がどういう立場なのかと言いますと、このようなカテゴリーに自分を入れたくはないということですね。私が信じているのは「イエス・キリストが私の救い主であり、また人類の救い主であること、そして、イエス様は完全に罪から勝利をされておられ、今はこの肉体ではイエスさまを見ることとはできないけれどそれは大きな問題ではないのですね。聖霊という実態はよく分からなくても、イエスさまは、私にとって毎日親しく対話をしてくださる人格をもっておられるお方であるということを確信しています。このように身近にいて守ってくださるのは聖霊のおかげだと思っています。今日のペンテコステという意味を説明することはなかなか難しいことでしたけれども、いつもいうように私達の経験も知恵も知識も不充分なのですから、あまり教理にこだわらないでお互いに良いところを学びあっていきたいと思っています。それでは、愛美ちゃんお祈りお願いできますか?

愛美:

はい、祈ります。イエスさま、今日はペンテコステの記念礼拝をしました。あんなに怯えていた弟子たちが聖霊を受けたことで外に向かって福音を述べ始めたことは本当に素晴らしいと思います。本当はイエスさまが見えると最高だと思いますけど、弟子たちはなかなかイエスさまのお気持ちを知らずにいました。聖霊をおくってくださったことでもっとイエスさまのことがわかったと思うので私達もそのように考えたいと思います。どうか私達の信仰を成長させてください。大好きなイエスさまのお名前によってお祈りします。アーメン。

 

後奏:讃美歌2編 26「ちいさなかごに」

 

<お知らせと祈祷課題>
  • 子供礼拝を楽しみにしてくださった読者のみなさん有難うございました。
  • 6月からは旧約聖書からの講解メッセージを計画しています。各週にお送りします。続いて読んでくださいますようお願い致します。
  • 6月4日、道夫医師が健康講演会を致します。また、休憩時間の10分間に恵牧師が昨年のウクライナ難民支援にいきましたときの報告を致します。覚えてお祈りください

 

 

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