令和5年8月20日 家庭礼拝:旧約聖書物語(5-1)ヨシュアとカレブ 題:「どちらの声に従いますか?」

旧約聖書物語(5−1)ヨシュアとカレブ 題名:どちらの声に従いますか?

聖書:

ヤコブ1:2―4

私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。

ヨシュア記 1:9

わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない。

 

前奏:「祈ってごらんよわかるから

日本語音声録音をお聞きになる方は以下からどうぞ。

父:

前回はモーセがイスラエルの民をエジプトからどのように脱出させたかというお話だったね。今日はその続きなのだけど、目的地のカナンに行くまでに起こった出来事のお話になるね。エジプトからカナンまでは、直線距離にすると約300キロなんだ。1日に10キロ移動するとしても1か月で到着できる距離なんだよね。ところが、イスラエル民族は40年かかったんだね。

母:

出エジプト記から始まって、申命記、民数記、そしてヨシュア記と続いていきますのでとても長いストーリと内容になりますね。私達は、聖書の登場人物に焦点を当てていますので、時を追って(時系列に従って)学ぶのは相当時間がかかりますから、もう少しあなた達が大きくなってからでもいいかなと思っています。そこで、今日は、カレブとヨシュアのお話をしたいと思います。それでは、紙芝居をすることにしましょう。

日本語音声録音をお聞きになる方は以下からどうぞ。

 

勇:

モーセは12部族から斥候を選び、40日の間カナンに潜入させてどんなところなのかを調べさせたのです。

愛美:

そこは、とても素晴らしい土地でした。河や緑があり、果物、蜂蜜などがいっぱいあってまるで天国のようでした。

ところが、そこはすでに強い民族が住んでいたのです。

陽子:

それに、エリコという町は頑丈な城壁で囲まれていたのです。

父:

12人の斥候(せっこう)たちが帰ってきてモーセとイスラエルの人々に報告をしました。

10人は、カナンは素晴らしいところだが、巨人たちがいてとうてい私達が彼らと戦うなんてできないと報告をしたのです。

勇:

ところが、ヨシュアとカレブは、「神様が約束をされた土地なので必ず勝利できる」といいました。

でも、人々は10人のはなしの方に賛成をして、エジプトに戻ろうといい始めたのです。

陽子:

すると、神様はイスラエルの人々の不信仰にたいしてとても怒られて、雷(かみなり)で人々を滅ぼそうとされたのです。

父:

そこで、モーセは地にひれ伏して、彼らを赦してほしいと神様に祈りました。そして神様はその祈りをきいてくださいましたが、イスラエルの人々は40年間、荒野で放浪しなければならなくなったのでした。

愛美:

そして、「カナンの地に入ることができるのは、イスラエルの人々の子孫とカレブとヨシュアだけである」と宣言されたのです。

父:

何故イスラエルの人々は40年も荒野での生活をしなければならなかったのかな?

勇:

大変な環境だったことはわかるけど、神様の約束を最後まで信じられなかったというのが1番の原因だと思うよ。モーセがシナイ山(ホレブ)にいたときに、下では金の牛を作って、十戒のうちの第1と第2をすでに破っていたよね。

第一は、「あなたは、私のほかに、ほかの神々があってはならない。」そして、第二は「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。」だったでしょう?

陽子:

私が疑問なのは、そのときモーセの兄弟のアロンと姉のミリヤムもいたのにどうして、民がそんなことをすることを止められなかったのだろうかということなのね。

愛美:

それは無理でしょう。一人や二人の指導者がいけないって言っても相手は大多数なんだから。脅してアロンに迫ったんだと思うわよ。それに、今日のお話もカレブやヨシュアの意見が通らなかったでしょう?今の時代でも多数決が正しいとされているわよね。

母:

ヨシュアとカレブはどういう民族の子孫だったのかわかりますか?

勇:

ヨシュアはヨセフの子孫でエフライム族だったよね。カレブはどうだったかな?

愛美:

カレブはユダ族だったと思うわよ。

母:

そうでしたね。同じカナンに行ったのにどうしてこの二人は他の10人の人たちと見方がちがったのでしょうね?

陽子:

紙芝居を見ると、ヨシュアもカレブも若くてたくましいよね。他の人達は年寄りくさいし、弱々しい、体力の違いだったのじゃないかな?ハハハ。

勇:

陽子、外見で判断しちゃいけないぞ!

全員:

爆笑

父:

モーセはヨシュアが自分の後を継ぐということにはじめから確信をもっていたようだね。彼はエジプトを出るときは青年だったけど、いつもモーセと一緒にいて彼のすることをしっかりと学んでいたと思う。それに不思議なんだけど、イエス・キリストとヨシュアというのは同じ意味の名前なんだよ。ヨシュアというのがヘブル語で、それをギリシャ語にすると、イエースース(日本語では「イエス」)となり、いずれも「ヤハウェ(唯一神)は救い」という意味なんだね。ヨシュアはリーダーとしての素質があったのは確かだけど、神様がモーセを選んだように、新しいイスラエルのリーダとして、神様がヨシュアを選らんでくださったのだとお父さんは思うね。

母:

そうですね。後継者を自分の血縁で決めたのではないということですね。ところでイスラエルのリーダーとして一番大事なことは何だと思いますか?

愛美:

どんな試練があろうとも、神様の約束を疑わず、信じて実行することだと思います。

父:

そのとおりだね。では、みんなで賛美歌を歌って今日の礼拝を終えましょう。最後は祝祷をお母さんにお願いしましょう。

 

後奏:「主よ誰よりも」

日本語音声録音をお聞きになる方は以下からどうぞ。

 

祝祷

ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください。

イエス・キリストの御恵、神の御愛、聖霊の親しき御交わりとが全世界の人々の上に豊かにあらんことを。

アーメン

 

 

 

 

 

 

おすすめの記事