令和5年4月23日 家庭礼拝シリーズ(11)「天国に帰られたイエスさま」

家庭礼拝(10) 題:「天国に帰られたイエスさま」

聖書:

使徒行伝 1:3-11

イエスは苦難を受けたのち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、四十日にわたってたびたび彼らに現れて、神の国のことを語られた。そして食事を共にしているとき、彼らにお命じになった、「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。 すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって、バプテスマを授けられるであろう」。さて、弟子たちが一緒に集まったとき、イエスに問うて言った、「主よ、イスラエルのために国を復興なさるのは、この時なのですか」。 彼らに言われた、「時期や場合は、父がご自分の権威によって定めておられるのであって、あなたがたの知る限りではない。 ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」。 こう言い終ると、イエスは彼らの見ている前で天に上げられ、雲に迎えられて、その姿が見えなくなった。 イエスの上って行かれるとき、彼らが天を見つめていると、見よ、白い衣を着たふたりの人が、彼らのそばに立っていて言った、「ガリラヤの人たちよ、なぜ天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう。

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父:

先週は復活されたイエスさまが弟子たちに現れたというところまでだったね。今日は、その後、イエスさまは40日の間、弟子たちと一緒に過ごされて天国に戻られたというお話になるね。

母:

そうですね。それと、勇君が「どうしてイエスさまは、天国にいかれた後は肉体では現れないのか?」ということが疑問だと言っていましたから、そのことについても、みんなで考えていきたいと思っています。それでは、賛美をして始めましょう。

 

前奏:日本語 「ひとりじゃないよ」

英語 “He's Alive, He's Alive”

紙芝居:

 

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陽子:

イエスさまは、よみがえりの姿を何度も何度も弟子たちに現してくださいました。十字架におかかりになったあと、40日にもわたって神の国のことを語ってくださったのです。ようやく弟子たちもイエスさまが本当に復活されたことを信じられるようになりました。

勇:

ところが、弟子たちは、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのはこの時ですか?」と聞いたのです。何故なら、弟子たちはユダヤ人がずっと望んでいたメシアは、イスラエルをローマの支配から独立させて、他の国々を支配するイスラエル国を立てる王、そのことしか考えていなかったからです。まだまだ、イエスさまが宣べ伝えようとしている「神の国」や「救い」については理解できていなかったのでした。

父:

イエスさまはこう答えたのでした。「父が御自分の権威をもってお定めになった時期は、あなたがたは知る必要はないのですよ。あなたがたの上に聖霊がくると、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土でまた、地の果てに至るまでわたしの証人となるのです。」と言われました。 

そして、イエスさまは、ベタニヤというところから、彼らの見ている前で天に上げられ、雲に迎えられてその姿が見えなくなったのです。弟子たちはいつまでも空を見上げていたのでした。

愛美:

彼らがずっと空を見つめていると、白い衣を着たふたりの人が彼らのそばに来て、「ガリラヤの人たちよ、なぜいつまでも天を仰いで立っているのですか?あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスさまは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じお姿でまたおいでになるでしょう。」と話して姿が見えなくなりました。

父:

そのことを聞いて、弟子たちは「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来ました。それから、イエスさまが仰った「聖霊」が彼らに与えられるまで弟子たちは泊まっていた宿の二階に住んで祈りと賛美をしていたのです。ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子のヤコブ、熱心党のシモンとヤコブの子であるユダでした。婦人たちもいて、特にイエスさまの母マリアと兄弟たちも一緒に心を合わせて祈っていました。

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勇:

聖書には40という数字がよくでてくるよね。例えば、モーセがエジプトから脱出してから荒野ですごしたのが40年間だったし、イエスさまが断食をしたときも40日だったから何か意味があるのかな?

愛美:

旧約聖書の創世記にかかれているノアの箱舟も確か40日間だったわよね。

父:

そうだよね。確かに数字には色々と大事な出来事が秘められていたと思うね。神様が世界を作られたのが7日、イエスさまが復活されたのは3日とかね。でも、おとうさんはあまり数字にこだわらなくてもいいとは思っているけど。

母:

40というのは確かに苦難や忍耐ということは共通しているのかなと思います。イエスさまも公にメシアとして準備の時に40日間断食をしましたね。そう思うと大事なことが起きる前の準備期間という意味にもとれると思います。ここでは、イエスさまがこれから今まで教えてきたことを正しく伝えるための弟子たちへの最後の訓練の期間と捉えることが出来るかもしれないですね。イエスさまというお方は興奮している弟子たちや、まだまだ恐れをいだいている弟子たちと共にいて、親しく交わりを持ってくださったのですね。どこまでも、思慮深くおやさしい方だと思います。

陽子:

イエスさまは最高ね。だから陽子は大好き!

愛美:

ところで、勇の疑問なんだけど、確かに当時の弟子たちだけではなく、もっと多くの人々に復活されたイエスさまが現れたので、信じる人が増えたことは確かよね。でも、肉体って限界があるでしょう?その時にしか見えないわけだからね。

父:

良いことに気がついたよね。なるほど。

陽子:

ところで、神様は一度も姿を表したことはないよね。声は聞こえたり、炎でモーセに現れたりはしたけど。

母:

そうでしたね。神様はイエスさまを人間として、すなわち限界のある肉体のある幼子としてこの世に誕生させましたね。赤ちゃんのときはみんなと同じように両親のお世話になったわけだし、痛みも苦しみもすべて人間としてお受けになりました。お腹もすいたでしょうね。

勇:

イエスさまは、弟子たちに「聖霊」を送ると約束してくれたけど、その聖霊がイエスさまをもっとはっきりと示すと仰ったのだから、人間の姿でいる必要はなくなったというわけかな?

父:

なかなか深いことはわからないけれど、勇が話したように、いよいよ「聖霊の時代」がやってきたということなのだとお父さんは思うね。

母:

教会暦では5月28日(日)は聖霊降臨日(ペンテコステ)という記念日になっています。

その時にこのお話の続きをしましょうね。それまでの1ヶ月は、旧約聖書のストーリを取り扱いたいと思っています。賛美とお祈りをして終わりましょう。勇君お祈りお願いします。

勇の祈り:

はい、お祈りします。天のお父様、今日はイエスさまが天にお帰りになったお話でした。イエスさまが復活されてからも弟子たちと一緒にいてくださったことを感謝します。僕たちはイエス様のお姿を一度も見たことも弟子たちのように手でタッチしたこともありませんが、イエスさまが僕たちの一番身近におられる方だとわかりますので有難うございます。これからもイエスさまのお言葉をもっともっとわかるようにお助けください。

イエス様に御名によってアーメン。

 

後奏: 日本語 「ひまわり」

英語 "I Know That My Savior Loves Me”

 

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