令和5年2月12日 家庭礼拝シリーズ(2)、「豊かな土壌」

聖書:

マタイによる福音書13章:8節
「ほかの種は良い地に落ちて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。」

家族礼拝(2)

 

音声でお聞きになりたい方は、以下です。

 

愛美:

「お父さんとお母さん何をしているの?」

 

母:

「ふるい土に栄養分をあげているのよ。」

 

勇:

「へー、お父さんが園芸するのは初めて見るね。」

 

父:

「ハハハ。いつもはお母さんに頼っていてお手伝いしなかったね。」

 

陽子:

「陽子も手伝いたい! 何をすればいい?」

 

 

母:

「有難う。それじゃ、枯れた花があるでしょう。それを抜いてくれる?」

 

 

陽子:

「はーい。」

お父さん

園芸の準備

陽子ちゃん

 

音声でお聞きになりたい方は、以下です。

 

父:

「今日は種まきの農夫のお話のビデオを見ようね。」

 

母:

「この間は土に栄養分を与えるのにお父さんと陽子ちゃんが手伝ってくれたわね。おかげでとても助かったわ。有難う。」

 

陽子:

「そのお話しってる!いろんな土地に種がまかれたっていうのでしょう?」

 

父:

「よく知ってるね。いくつの種類の土地に種はまかれたのかな?

 

陽子:

「ええと。硬い道路、茨(いばら)のある土地、それからもう一つあったけど。最後は豊かな土地だったよね。」

 

勇:

「石だったよ。確か」

 

父:

「そう、石だったね。それではみんなでビデオを見て感想を言ってみようね。」

 

賛美:

 

ビデオ:

音声でお聞きになりたい方は、以下です。

 

父:

「さあ、愛美から感想を聞こうかな?」

 

愛美:

「4種類の土地は人でしょう?種には意志がないよね。農夫がまいた種はたまたま育たない土地に落ちたのはちょっと可愛そうだなと思ったわ。」

 

母: 

「同感!お母さんの小さい頃にも同じような気持ちでしっくりいかないなと思ったのね。だけど、ずっと長いこと答えがでなかったの。今日はみんなの意見を聞きたいわ。」

 

勇:

「豊かな土地って具体的にはどんな状態のことを言うのかな?」

 

父:

「これはいい質問だね。みんなでリストを作って書き出してみよう。」

          

父:

「種とはなんだろう?農夫はだれのこと? 土地はなんのたとえなんだろうね?

 

勇:

「種はイエスさまのことばや聖書の言葉でしょう? 農夫は種を蒔(ま)く人で育てるから神さま、イエスさまだよね。土地は僕たち人間だと思うよ。」

 

母:

「そのとおりね。さっき愛美ちゃんが言っていた事と関係するのだけど。土地は私達の心の状態を表していると思うのね。ここで質問です。私達の心といったけど、この4つの状態はそういう人間がいるってことなのかしら? もしそうなら私達はどういう人間なのかな?」

 

陽子:

「あたしは、良い土壌の家族に生まれたと思うわよ。」

 

父:

「わ!陽子は嬉しいこといってくれるね。ハハハ」

 

勇:

「ぼくね。情けないと思うけど、自分はいばらか石のそばに落ちた種のような気がするんだ。友達から日曜日に遊びに誘われると行きたくなるしね。聖書を読まないでゲームやテレビを見る時間のほうが多いしさ。」

 

愛美:

「私は今まで、人は4種類のタイプの人がいるんだと思っていたの。それに豊かな土地というのはイエスさまの御言葉を真面目に聞いてそのとおりにする人ということでクリスチャンだと思っていたけど、本当にそういう意味なのかしら?だって、私の心の中には4種類の気持ちが全部あるんだもの。」

 

母:

「みんなこのたとえ話から、自分はどんな土地なのかな?と一生懸命考えましたね。こういうことがとっても大事なことだと思います。お父さん、なにか感じたことはありますか?」

 

父:

「そうですね。たしかに園芸をするときには土の状態がとても大事だなとつくづく思うね。固くなって水をやってもなかなか中まで入っていかない時は、耕してやらないといけないし、植物は二酸化炭素を取り入れて太陽とで光合成といってデンプンや酸素を生み出すけど、土にも酸素をあげるためにも土を掘り起こすだろう?肥料も時々やらないといけないしね。水は大切だけどやりすぎても根が腐るし難しいよね。たとえ、十分お世話をしていても急に先日は寝ている間に雪が降って随分お花が枯れてしまったよね。人にはどうすることも出来ない天候や災害がやってくることもある。ちょっと主題からそれたようだけど、それだけ土というのは、植物の成長には大事なんだと言うことを話しておきたかったんだ。

 

本題にもどろうか。愛美が種には意志がないからまかれる土地を選択出来ないと言ったのはとってもすごい「気付き」だと思ったよ。それはよく運命とかいってどんなに努力しても仕方ないんだ、運命だから受け入れて、諦めも肝心だという考えもあると思うけど、お父さんはそうは思いたくないね。4種類の土地はこういう運命の人間だと決めつけないで、硬い土だったら「掘り起こそう」、石がごろごろあるならそれを「取り除こう」、いばらがあればそれをどうにかして「避けよう」と努力したいと思う。そしてだれでも痩せた土になる恐れはあるので注意をしたいなと思います。そうすると、きっと農夫である神さまが助けてくれて私達を変えてくださって良い土壌になって、花が咲き、実りを収穫することができると思うのだよ。」

 

母:

「とても大事なポイントだったと思います。もう一つ、お母さんが考えたことは「豊かな土地」というのはイエスさまのお心でもあるのではないかと思いました。また、種には素晴らしい生命が潜んでいて、豊かな土壌でいるあいだに、芽を出し、花が咲き、30倍、60倍、100倍に実るのだということですね。私達の知恵や努力はとても大切ですけれども、それだけでは解決できない色々な困難が私達の生活にやってきます。例えば、今回のトルコとシリアの地震もそうですね。けれども絶望とおもわれることが起きたとしても私達は神様を信頼して助けを求めていくことが大事だと思います。

イエスさまの「たとえ話」は色々な捉え方があると思うので「これが正しい、それは間違い」ということではないと思います。これからも決めつけないで素直な心で受け止めて、また新しい考えがあったら教えてね。それでは、勇君、お祈りお願いできるかしら?」

 

勇:

「はい、祈ります。 神様、今日は種まきのお話から色々と反省したりできて有難うございました。なかなか良い土にはなれませんけど諦めないで頑張りたいと思いますので助けてください。イエス様のみなによってアーメン。」

 

後奏:

 

<祈りの課題>

2月6日にトルコの南部とシリア北部にマグニチュード7.8の地震がおきて多くの人々が犠牲になっています。串本町は特にトルコとの間に歴史的絆があり、長い間友好関係を築いてきました。是非ともお祈りをお願いいたします。今回はチャペルとしての募金活動はしていません。串本町の住民として役場に設けられた募金に参加させていただきました。

皆様もどうぞそれぞれの立場でご協力お願い致します。

 

<お知らせ
来週、火曜日(2月14日)に私が右の白内障の手術をすることになりました。しばらく目を休ませる必要がありますので、来週のメッセージはお休みさせていただきます。私のためにもお祈りください。よろしくお願いいたします。

          

 

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