<防災ニュース>No.1:令和5年2月5日串本町サンゴ台区避難訓練の状況

串本町は2月14日に各地域(全区の半分)で避難訓練が行われました。3分で津波が来る地域からサンゴ台地区にきて6年目になりますが、私にとっては初めての経験でした。

 

サンゴ台には役場はじめ、串本病院、消防署、社協はじめ、多くの公共施設があり、今年は認知保育園も完成しました。ここは津波は免れますので、基本自宅待機というのがいわれているところですが、がけ崩れをする世帯も一部あり、火災が起こったり倒壊をしたりして自宅では危険な場合もでてきますので、避難所に逃げる訓練は必要だと思います。また、サンゴ台には2つの避難所がありますが、私が住んでいる地域の避難所は収容できる人は約28名、トイレも男女共同で旧式の座るもの一つしかありません。

 

 

 

非常時持ち出し袋、救急セット及び外傷、火傷治療セット

当日、9時の南海トラフ地震が起きたという設定で町内放送が発令されました。私はすぐに電気ブレーカーを切り、用意している避難バック、救急セットを持ち外に出ました。  

           避難準備完了   

 

近所の向かいには、小学校低学年生と幼児がおられるご家族に、無事の確認と避難支援が必要ではないかと様子を伺いに行きました。ちょうど起床したばかりなので訓練には参加できないということでしたので避難所に向かいました。実際に地震が起こったと仮定し、道夫はビデオで状況を移しながら説明をし、私は「避難してください!怪我している人はいませんか?」と声かけしながら避難所に歩いていくと、杖を使いながらゆっくりと歩いて坂を登っておられる老婦人がいましたので「ご一緒に歩きましょうか?」というと今は訓練だから一人でと思われたのかお断りになられました。

以下が自宅から避難場所までのビデオです。

  

   

一次避難所(サンゴ台区民会館)に集合

家から避難所に到着したのはおよそ4分30秒で、すでに集まっておられる方は27名、そのうちお一人が車椅子の方でした。しばらくみなさんが集まるのを待って(約50余名以上)自主会長である区長の挨拶後、期限切れの水とクラッカーをいただいて帰宅されましたが、私達二人はその後、備蓄場所に行き役員による点検を見学させていただきました。

 

1月24日に東北大震災の岩手県で被災した語り部「武蔵野美和氏を迎えての講演会」を防災課が企画して41地区ある自主防災会長とその他の希望者が集まったときに「要支援者を含む避難訓練」のおすすめがありましたので、今回リヤカーを使ってのシュミレーションをしたいという希望を出しましたが、すでに計画がありということで実現はできませんでした。そのリヤカーを組み立てるのに20分(本来ならば1分でできるそうですが。)かかったのには今後の課題が極めて大きいということもわかりました。リヤカーはちなみに二人乗りが一台あったのが今回は新品一人乗りが用意されていました。しかし、緊急事態の中ではリヤカーを取りにいったり、戻ったりと時間がかかるので、それだけを頼りにはできなく、毛布と竹竿で作るタンカーの訓練も合わせてすることも大事だと思いました。

 

もう一つの課題は、避難所には来る人々の食事の備蓄は期待できないということですので、各自が持参しないといけないということです。幼稚園生が小さなリュックを背負った以外は皆さん手ぶらで避難していたからです。

 

最後に参考に、我が家で簡易トイレの利用訓練をいたしました。

トイレが利用できない場合は、大きめのバケツか段ボール、そして腰掛ける工夫が必要です。

和歌山県、伊都・橋本防災士の会の副会長である山下さんに助言をいただきました。

ここに新聞紙を千切ったものを入れ、排便後に凝固剤を投入する。
もしくはペット用排便シートを中に広げると後処理が比較的楽にできます。
用便後の袋はできるだけ中に空気を残さないように口を括って保管します。
落ち着いたら可燃ゴミとして排出します。ただし、どこかに埋めると、事後処理が面倒になるので、野犬やカラスに荒らされない方法をとって保管します。ごみ焼却場が稼働し始めてから排便袋を焼却処分します。

 

 

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