
写真は世界3大滝の一つ、「イグアスの滝」です。河の向こうがアルゼンチン、こちらがブラジルです。
聖書:
前奏:
渇いたとき求める水が いつもあなたでありますように。
You are good, good Oh
もしも私が船ならば あなたが私の風 。
この体を駆け巡る血を あなたが燃やしてください。
You are good, good Oh 。
あなたは私をがっかりさせない。 あなたは私をがっかりさせない 。
ピストル事件と言えば、7月8日に安倍晋三元首相が奈良県で参議院選挙の応援演説の最中に射殺されるという悲劇が日本で起こったばかりです。日本は世界で最も安全な国として、だれもが認めていたにも関わらず、このような事件が白昼に起こってしまいました。安倍氏のご冥福とご家族の上に神様のお慰めがありますようにとお祈りいたします。もはや日本も安全とは言えなくなりました。
リベルダージ教会の地域は比較的低所得の方々が多く住んでいて治安も良いとはいえないところでした。
この車と同じ型の20年以上の古い中古車が愛車。修理しながらなんとか2年間ブラジルを走ってくれました。
夫は運動靴をいつも車の中に置いていたのですが、それは履きくずしたくたびれたものでした。ところが、日曜日の礼拝中に窓をこじ開けた形跡があり、見るとその運動靴が消えてしまっていたことがあったのです。あまりにおんぼろの車は取られず、被害はスニーカーだけでした。
ある時、日本から牧師先生が来られて特別礼拝がありました。その先生を一日だけでしたが、我が家に泊まっていただいたのです。礼拝の前に先生は教会の周囲をビデオでとっておられました。
礼拝のプログラムが終わりに近づきお祈りをしていたのですが、そのときにザワザワという声がして目をあげると数人の若者たちがピストルを持って入り込んできたのでした。子どもたちはすでに奥にいたのでドアをロックしておトイレに入っていたそうです。
私は「命だけは取らないでください」と祈り続けていました。もし私の近くに来たら財布はあげるつもりでした。ある長老さんはチェックをもぎ取られ、牧師さんが持っていたビデオ一式を取り上げるとさっと逃げていきました。誰も怪我がなかったのですから本当に良かったのですが、警察にすぐに届け出をだしました。警察はおそらく戻ることはまずないだろうと言われ、ビデオを撮っていたのを見た者たちの仕業であろうとのことでした。
牧師先生は「私が不用意にビデオを撮ったから、みなさんを危険なめに合わせてしまいました。」と自責の念で沈んでおられました。それを見るに耐え難く「先生、祈りましょう。あのビデオが戻ってくるように」と思わず言ってしまいました。すると「恵さん、それはもう望めませんよ。いいんです。諦らめました。」と言われるのです。常識的に言えばそうですよね。でも、私はスイスでの話をしたのです。「望み得なかったのに返ってきたのですから、ダメ元でもいいじゃないですか?神様にお願いしましょう。」といいました。そして私達は家族で神様に「貴重な伝道旅行の記録があるビデオをお返しください」と祈りました。
実に神様はその祈りに応えてくださり、数日たってその青年たちが捕まってビデオが戻ってきたのでした!スイスでは善良な市民であったから落とし物を拾ってくださって幸いだったと思っていましたが、どんなに荒んだ地域であっても、神様の哀れみは人間の常識や思いをはるに超えるものだということを学びました。
サンパウロにいたときに、私達と親しかった若い医学生がいました。彼の名前は、Roberto Kikawa(木川)といい、日系の三世で彼のお父様が癌でなくなられたので腫瘍学を学びたいと常々言っておられました。その後、彼は消化器内科の教授になり、48歳で、2008年に低所得の患者にモバイルユニット(バスに医療機器を設置して巡回して診療をするシステム)の専門医療を提供し、全国で200万件を超える検査、手術、診察が10年間に実施されたのです。2010年、彼は、社会起業家賞を受賞し、また同年、健康分野の革新に対して世界経済フォーラムからも表彰されました。
Prof. Kikawa
さらに、アメリカのある大学に招聘されて家族と共に生活をしていたのですが、2018年の12月11日 にブラジルでの学会で講演をした帰りに、二人の強盗に車を止められ射殺されてしまったのです。彼の妻は眼科医で二人の10代の子供の父親でした。
世界は貧困と失業、富の不平等の中で人々は益々自分たちの利益だけを追求し、心と霊的な貧困へと向かっています。アメリカでの銃の乱射事件が絶えません。人の命を奪って平気な人間を生み出しているのは何が原因なのでしょうか?
ロシアによるウクライナ侵攻も4ヶ月に及んでいますが益々攻撃が激しくなるばかりです。多くの政府機関やNGOはじめ努力はしているものの静止させることができないでいます。
私が住んでいる串本町にもこの度の台風4号の豪雨のために土砂崩れが国道と県道の2個所に起こり、大雨警報のレベル3が放送されました。私達は安全だと思って生活をしていますが決してそうではないのだということを認識する必要があります。自分には影響がないからと他人事として受け止めるのではなく「明日は我が身」と思って用心しながら、まわりに困っている人がいたら手を差し出す勇気を小さい子供の時代より持てるように私達がその模範となりましょう。
大きなことではない、通り過ぎる人に笑顔ではっきりと挨拶をし、乾いている方に一杯のお水をさしだすこと、共に涙を流すこと、一緒に笑うことから始められるのではないでしょうか?
私たちがこの世に生きている間には「患難がある」とイエスさまは断言されました。しかし同時に、必ず患難に打ち勝つことができることも約束して下さっていることを決して忘れてはならないのです。私から、あなたから一歩を踏み出しましょう。
後奏: