
証
あなたが突然死の病になってしまったらどうしますか?
医師であり牧師である一クリスチャンの
赤裸々な体験をお聞きください。
2020年4月27日
生い立ち
私はクリスチャンホームで育ちました。
祖父と父が牧師で、幼い頃より海外で医療宣教師になりたいという夢をもって医師になりました。
幸い同じ使命を持つ主人と出会い結婚致しまして、 まだ幼かった3人の息子たちと共に20年間8か国において、ささやかですが医療宣教活動を終え、私達夫婦は日本に帰国して16年になります。
私は8年前、故郷の高齢者施設で勤務をはじめました。
入所していた方々は約80名ほどでその8割は認知症の方々でした。
残念ながらその頃は、主人も私も今日お話する安全で効果的な認知症治療については知りませんでしたので、何人かの困難な症状の患者さんに適切な治療ができなかった事がとても悔やまれます。
難病
勤務をはじめて2年目の夏、私は突然の心不全で倒れまして、救急ヘリコプターで大阪の循環器医療研究センターに運ばれました。
100万人に一人発生するという難病です。
しかも原因がわからないタイプの肺動脈性肺高血圧症と診断されました。
どのような病気かと申しますと、肺の血管が細くなって、肺動脈圧が高くなり、心臓から血液を肺に送ることが困難になります。その結果右の心臓が機能不全になるという病気です。
根治治療は肺移植しかありません。
祈り
いよいよ人生最後の時と思いまして、アメリカに住む息子たちを呼び寄せ、最後の別れをしました。
「神様、本当に60歳で私の人生は終わりなのですか?神様がそうおっしゃるなら仕方ないのですけど、5年待っていただけないでしょうか?きっと神様のために働きます」
と心の中で泣きながら訴えました。
クリスチャンとして長く過ごしてきましたが、このような祈り方は、身勝手で、恥ずかしい気持ちにもなりますが、
それでも私にとっては、父なる神様はこの世で誰よりも本音で話すことができて、弱音を吐いても、愚痴を言ってもちゃんと聞いてくださるお方なのです。
5ヶ月間入院して、あと3ヶ月の余命と言われ、病院で死ぬなどまっぴらごめんでしたので、荷物をまとめ自宅へ帰ることにしました。
奇跡
退院後、2年近くベッド上だけの療養生活を送りましたが、徐々に体力がでてきて、病気になってから今年8月で9年を迎えます。
ドクターたちも奇跡だと言いました。
勿論治験薬を多量に服用していますし、夜間の酸素吸入も続けています。
本当にここまで回復させていただいたのは、神様の憐れみと多くの方々が真摯にお祈りしてくださったおかげです。また医学の進歩にも心から感謝しています。
私は5年とお願いしたのですが、神様は、さらに「おまけ」までくださっています。
このご恩にどうお答えすることができるかしらといつも思わされています。
さて、そうはいいましても、私達の人生には次々とチャレンジがやってきます。
特に闘病生活をしていると実感しますね。
試練
実は、一昨年の5月に受けた(定期)カテーテル検査で病気が進行していることがわかりました。
そして8月の血液検査は最悪で、10月に入院して3ヶ月間治療することになっていました。
ついに終わりの時が来たと覚悟しましたが、ここまで生かされて来たことを思うと感謝で心はとても平安でした。
そして、再び親しい方々にお祈りをお願いしました。
9月に入院前の検査をしたのですが、驚くことなかれ!正常に戻っていて、入院の必要がなくなったのです。
神様は一人ひとりの人生に愛と共感を持っていてくださいます。そして最善を計画していてくださいます。
使命
ところで皆様、この世の成功といえばなんだと思われますか?
名誉やお金、知識や学歴、才能や技術、プライド、美貌と若さ、健康でしょうか?
でもこれらは必ずいつかは朽ち果てます。
そして人は誰でも、この地上での命を終える時がきます。
でも、イエス・キリストが私達を心から愛してくださっていることと、主が十字架で流された血潮の救いを信じる人はだれでも肉体の死が終わりではない、永遠の命を与えてくださると私は堅く信じています。
天に召されるその時まで、このことを是非お伝えしたいと願っています。
何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに感謝を持って祈りと願いとをささげ、あなた方の求めるところを神に申し上げるがよい。
そうすれば、人知ではとうてい計り知ることが出来ない神の平安が、あなた方の心と思いとをキリストイエスにあって守るであろう。
ピリピ4章:6-7節