旧約聖書物語4−2 題:「エジプト脱出」
聖書:
信仰によって、モーセの生れたとき、両親は、三か月のあいだ彼を隠した。それは、彼らが子供のうるわしいのを見たからである。彼らはまた、王の命令をも恐れなかった。
信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、 罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び、キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた。それは、彼が報いを望み見ていたからである。
信仰によって、彼は王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えないかたを見ているようにして、忍びとおした。
信仰によって、滅ぼす者が、長子らに手を下すことのないように彼は過越を行い血を塗った。
信仰によって、人々は紅海をかわいた土地をとおるように渡ったが、同じことを企てたエジプト人はおぼれ死んだ。
前奏:「強くあれ 雄々しくあれ」
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母:
前回はモーセの誕生のお話だったですね。今度は、成長したモーセが、エジプトで奴隷になっていたイスラエル人を解放するために、神様はモーセを通してどのようなことをなさったのかを学びたいと思います。
父:
モーセが十戒をイスラエル民族の為に示したことはとても大きなことだったと思うね。そのことも含めて紙芝居を見ることにしよう。
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勇:
モーセは大人になって本当は自分はイスラエル人だということがわかったんだよね。だからエジプト人にいじめられていたイスラエルの奴隷を助けようとして誤ってエジプト人を殺してしまったからエジプトから逃れていったんでしょう?良いことをしようとしたのにそのような事件に巻き込まれてしまって可哀そうだったなと思うよ。
父:
そうだったね。そのことで、もはやエジプトの王子様という身分がなくなり、イスラエルの人々からもその罪を指摘され脅かされて、砂漠へと追放になってしまったんだよね。ただ、そのことによってモーセは、のちに神様から特別な使命を与えられたのではないかなと思うのだよ。エジプトからミディアンの地に来た時のモーセは40歳、80歳のときに神様はモーセに炎として現れて大きな使命を与えたのだね。そして40年の出エジプトの旅をして、120歳でなくなったと聖書にはかかれているね。
陽子:
でもね、モーセは若いときは勇敢だったのに、羊飼いになってからは臆病になったみたいね。だって神様にエジプトからイスラエルの人々を助けなさいと言われてもなかなか「はい」って言わなかったでしょう?神様が共にいるからと言っても納得しなかったわよね。
愛美:
そりゃ結婚して、妻や子供がいて、それなりに幸せで安定した家庭を持っていたのだから、急に神様から難しい使命を与えられたら、だれでも慎重になるのは当然だと思うわよ。
母:
そうですね~。エジプトの王子だったときとは違い地位も身分もなく、また殺人という罪を背負っていましたからね〜。それにあまり雄弁ではなかったようですね。それで神様はモーセには神様がともにいてくださること、またお兄さんのアロンを代弁者にして、助け手とするからとモーセを力づけましたね。神様のなさることは全てにおいて私達の弱さの中にあってこそ現れるということなのかもしれないですね。不思議なことだと思うし感謝なことですね。
勇:
エジプトの王様は、大洪水やイナゴの大群、飲み水が血に変わるなどの神様のわざを見せつけられてもその場限りの約束をしてまた何度も裏切るんだよね。普通だったら怖くてモーセの言うことを聞くと思うけどな〜。
愛美:
労働者の奴隷がいなくなると国としては大変な損失になるのだから、そう簡単にはモーセに渡すことはできなかったと思うけど、最終的には長男を天使に殺されて降参してついに解放したと思ったら、また紅海まで追ってきたでしょう?
愛美:
でもイスラエルの人々は神様が開いた紅海の道を無事に通れたけれど、エジプトの兵隊たちは紅海に飲み込まれて結局は滅ぼされてしまったわよね。
陽子:
悪人は滅んだけどもっといけないのは、せっかく助けてくれたモーセを非難するイスラエルの人たちだと思うけどね。恩知らずだよね。
父:
ああ、余りにも苦しい旅だったからさぞ怖かったと思うね。食べ物も、水もなくなり、多くの人々が荒野で死んでいったりすると文句がでてくるのだね。陽子なら最後までモーセを信頼できたと思うかい?
陽子:
う~む。それはどうかな〜。わかんない。
勇:
モーセが十戒を神様から与えられている時に、人々は、金の子牛を作って偶像礼拝をしていて、神様に滅ぼされてしまったよね。ご自分の民であっても神様は裁かれるときは恐ろしいとおもったよ。
母:
私達は生きていく上で後悔をすることや神様のお心を悲しませることをしますね。そのようなときはどうしたら良いと思いますか?
陽子:
「ごめんなさい」ってイエスさまに謝ります。
勇:
もう二度としないと心に誓う。
愛美:
反省しても、また同じことをしてしまうのはとても情けなくなるし、惨めになる。どうしたらいいのかわからなくなるの。
父:
律法は単に10戒にある10の項目だけではなく、613の律法があると言われているんだね。それらを完璧に守れる人はおそらくいないとおもうね。ただ、この掟を守ることによって私達が救われるというのではないんだね。むしろ、律法は私達が罪人であるということを気づかせてくれるんだね。救いの業はイエスさまがお生まれになって十字架で解決してくださる以外ないということなんだけど、もちろん、当時はイエスさまの存在はわからなかったと思うけどね。
母:
そうですね。人間の歴史は罪の歴史と言っても過言ではありません。旧約に登場する人物を神様はご計画の中で完全なる救いはキリストにあるということを指し示されているのだと思います。私達は旧約聖書と新約聖書を与えられているからこそそれが分かりますが、当時はわかりませんから、このモーセの十戒が救いへの「道しるべ」となっていたのではないかと思いますね。今日のみことばにもありますように、人の能力や知恵によるのではなく、神様への信頼と、いただいた信仰の力によってエジプトの脱出が成し遂げられたと聖書は語っています。私達もそのようでありたいと思いますね。陽子ちゃん、お祈りお願いしますね。
陽子:
はい、愛する天のお父様、暑い日が続きますけどお守りくださって有難うございます。今日はモーセが困難なときをも耐え忍んでイスラエルの人々をエジプトから助け出すというお話を学びました。私達には到底できないことをも神様は可能にさせてくださいます。希望を失わずに毎日すごせますようにお助けください。イエスさまのお名前によってお祈りします。アーメン。
後奏:「Prince of Egypt-When You Believe(日本語)」
8月5日 串本町の港で「串本まつり 花火大会」が開催されました。
ビデオで撮影いたしましたのでお楽しみください。