旧約聖書物語 7−3 題:少年ダビデ
聖書:
しかし、主はサムエルに言われた。「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」
この「愚かしい」神の計画は、最高の知者の最も賢明な計画より、はるかにすぐれたものです。また、キリストの十字架上の死という神の弱さは、どんな人間の強さよりも強いのです。
前奏:「My God Is So Big」
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母:
前回はイスラエルの最初の王様の「サウル」について話し合いました。今回もその続きになりますが、預言者のサムエルは自分が王として油を注いだサウルが神様から退けられてしまったのでとても悲しんでいました。でも、神様は「いつまであなたはサウルのことで悲しんでいるのか。わたしはあなたをベツレヘムのエッサイのところに遣わす。彼の息子たちの中に、わたしのために王を見出したから。」と言われました。
父:
「エッサイ」って聞いたことがあるよね?誰かわかるかい?
愛美:
ルツとボアズが結婚して、オベデが生まれて、そのオベデが結婚して生まれたのがエッサイだったわよね。
勇:
エッサイには8人の息子がいたよね。その末っ子がダビデでしょう?
父:
そうだよね。今日は少年ダビデの話を紙芝居でみてみよう。
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陽子:
サウル王は度々悪夢をみるようになりました。そこでサムエルを呼んだのです。「悪夢を見て、頭も痛いのだ。だれか、私の心をなだめるような音楽を聞かせる者はおらんのか?」
「エッサイの子供でダビデという羊飼いが竪琴(たてごと)をたいそう上手に奏でると聞いていますので、さっそく手配を致しましょう。」といってサムエルは少年ダビデを王宮に連れてきたのです。
勇:
王様はたいそうダビデの竪琴が気に入って、その音楽を聞いていると心が落ち着くのでした
愛美:
ペリシテ軍は長い間、イスラエルに攻撃をしかけてきて、また大群を送ってきたのです。そして、ペリシテ軍の中には巨人のゴリアテという兵士がいてイスラエル軍を圧迫していました。
父:
エッサイの息子たちもその戦いに出かけていました。ある日、お父さんのエッサイがダビデにお兄さんたちに食事を持って行ってどうなっているのか事情を知らせなさいと言いました。ダビデが戦場に行ってみると、イスラエル軍はおじけついて逃げ出す兵士もいてみんなは震えていたのです。それを見て、ダビデはお兄さんたちに、「自分があのゴリアテと勝負してイスラエルを守る」と言ったのです。ところが、ダビデはまだ子供で、あのゴリアテに到底勝てるはずがないので家に帰りなさいとお兄さんたちにしかられてしまいました。
陽子:
反対されてもどうしても王様にこの思いを伝えようと王宮に行き、「私を兵士としてお送りください」と頼みました。ところが、やはりサウル王はとてもそんなことは許すことができないと言います。ダビデは、「神様が必ず助けてくださると信じています。なぜなら今まで、羊を守るために熊やライオンと戦って一匹の羊さえも犠牲にしなかったので、きっとゴリアテにも負けません。」と言ったのでサウル王は「それほどまでに言うならそうしなさい」と許可をしてくださいました。
勇:
ダビデが戦場に行ってみると、ゴリアテが「俺と戦うやつはいないのか!もし、俺が負けたら、ペリシテ軍はここから引き下がろう!どうだ!」と大声でどなっていました。
愛美:
ダビデはまず、小石を川からとってきて、パチンコで、ゴリアテに立ち向かいました。ゴリアテをめがけて投げました。するとゴリアテの額に石が命中して倒れて死んでしまいました。
父:
イスラエルの兵士たちは、ダビデを肩に抱えて「ダビデの勝利!イスラエルバンザイ!」と叫びながら、町を行進しました。
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父:
この2つのストーリーはとても有名だね。少年ダビデはサムエルから油を注がれてはいたけれどまだ子供で、しかもサウル王の時代だったから、将来ダビデがイスラエルの王になるのをサムエルは公表できなかったんだね。そんなことをしたらいくらサムエルであっても、サウル王に殺されてしまうからね。
陽子:
サウル王は頭痛もちだったし、いつもイライラして平安じゃなかったから、ダビデから琴をひいてもらってとても楽になったでしょうね。つまり、音楽セラピーっていうとこかな?
勇:
へ〜!陽子が音楽セラピーということを知っていたのには驚いたね。
愛美:
お年寄りの施設や癌で入院されているホスピスというところでは、よく音楽セラピーを取り入れているわよね。それに「アニマルセラピー」っていうのかな?おとなしい犬にふれることによって癒やされるっていうこともあるわよね。
勇:
話は違うけれど、サムエルはどうも王様というのは容貌が大事だとおもっていたのかな?だって、サウルも背が高く、ハンサムだったでしょう? エッサイの長男がやはりサウルと同じようだったので、てっきり彼が次の王様だと思ったんだよね。サムエルほどの人物でも、外見にとらわれるという弱さがあったということかな〜。
父:
うーむ。まあ、容貌も神様の祝福の一つと言えるのだから、決して悪いことではなく感謝すべきなんだがね〜。結局神様は7人の息子たちは選ばなかったね。
母:
そうでしたね。ではいったいなぜダビデだったのでしょうか?ダビデも、お兄さんに比べれば、体は小さかっただろうけど、賢そうで目がきれいに澄んでいたと書かれていましたから、かわいい少年だったと思いますよ。神様の選びというのは本当に不思議ですね〜。次回も続いてダビデのお話を学ぶことにしましょうね。愛美ちゃん、お祈りお願いします。
愛美:
はい、愛する天のお父様、今日は勇敢なダビデの話を学びました。私達はまだ小さいこどもですが、神様が与えてくださった使命がそれぞれにあると思います。どうか恐れず、ダビデのような勇敢な私達に成長できますようにお導きください。イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン!
後奏:「All Things Bright and Beautiful」
1)10月28日(日)に和歌山県田辺市のBig Uで小野道夫医師の「認知症講演」がありました。とても活発な意見交換があり、今後の地域での医療者の連携がますます宿されますようにお祈りします。
2)11月5日(日)に今年2回目の防災避難訓練が串本町で開かれ、サンゴ台では前日に有志の御婦人たちが「豚汁」を用意してくださり、避難された人々に振る舞われました。
また、からし種クリニックでは、身近にある材料で、地震による怪我(脳外傷、指の骨折、腕の骨折)における応急手当のデモンストレーションをしました。
3)11月19日には東牟婁郡の薬剤師会による健康啓蒙「健康フェスタ」で小野道夫医師の講演「健康寿命を伸ばす秘訣」の講演が開かれます。多くの人が集われますようにお祈りください。