「自主防災シンポジウム」が4月3日土曜日開催されました。
南海トラフ巨大地震の津波が2-3分で到達する紀州半島南部の自治体に呼び掛けた「自主防災シンポジウム」が太地町の地域福祉センター「梛」にて無事開催されました。
コロナ下でしたが、自主防災活動への意識の高い方達が多く参集してくださり、活発な質問が行われ有意義な会となりました。
まず串本町から本シンポジウムの主催者である「夢を語る会」代表の小野恵が、一市民が聞き取りや現地調査の結果を報告し現在の課題と提言を発表しました。
次いで、岐阜市から遠路お越しいただいた、柴原正直岐阜市長が、自主防災活動のいくつかの課題点について、行政の立場からの積極的支援の現状をお話しいただきました。みなさん、常に現場の自治会にでかけ、積極的に市民目線での課題聞き取りに努力され、市民の課題に応えておられる市長の姿勢に皆さん驚きと共に感動されていました。
次いで、三重県紀宝町の平野美津子議員が、紀宝町飯盛地区自主防災会の16年の歩みをご紹介くださいました。自分たちはできないな――と思われている方達に、いやできそうだぞ、と希望を与えてくれる、まさに自主の防災活動でした。
最後に9時間のドライブで愛媛県松山市よりおいでいただいた、愛媛県防災インストラクターの蔭原政徳氏に防災の専門家の立場と、松山市自主防災組織ネットワーク会議副会長、高浜地区自主防災連合会会長という、現場活動家としての立場からご発表いただきました。ご発表は特に自主防災における大きな課題である、災害時ご自分では自身の安全と命を守ることが困難な方達、すなわち高齢者、障碍者、妊婦など要援護者の方達の支援の問題にフォーカスした内容でした。自主防災会自ら戸別訪問し要配慮の方達を一人を漏らすことなく記録し、体調や支援内容についてご家族とも話し合い、「向こう三軒両隣」の自主防災の基本ともなるご近所の絆を確認する機会ともなる素晴らしい活動でした。
その後休憩をはさみ、第2部では、記入いただい質問票に従い、ご指名の各パネリストに簡潔にご回答いただきました。
この度は、以下のアンケートに記載いただき、希望された方へ、アンケートの集計結果をフィードバックとして郵送させていただきます。
これから、意欲高き参加者の皆さんが各地元において人々の命を守る、安心の自主防災に向けて活動の歩みを始め、勧めていただくきっかけとなればうれしいです。